No.32 矢筈岳 やはずだけ
- 春の残雪期のみ開かれる秘境中の秘境 -



































以前行った 毛猛山 に続き矢筈岳も残雪期にしか行くことのできない藪山である。 「新潟100名山」には銀太郎山~矢筈岳~魚止山~室谷洞窟の2泊3日のルートが紹介されているが今回は室谷洞窟~魚止山~矢筈岳の日帰りピストンを狙う。 前回と違う点はアプローチ道も登山も距離が長く、前日までの雨による雪解けで毛猛山よりも藪が多く出ている点と不安材料が多いが、決定的に違うのは上田と五味川も一緒である点だ。日の出前の出発は心細いが仲間がいるだけで精神的不安は解消される。 三条店に集合し、深夜の高速に乗り阿賀町の津川ICで降り下道で室谷洞窟を目指す。 室谷洞窟を過ぎて残雪が出てきて進めなくなった所で車を停め準備に取り掛かる。 視界に入る範囲では雪道が続いているが、少し奥まで偵察に行くと雪が無い場所もあったため自転車で進む判断を取った。 雪が無ければ良いのだが、雪があれば自転車はただの重りと化してしまう。この選択が吉と出る事を祈りながら行動開始。 蓋を開けてみれば何ヶ所か雪の上を押して進むことはあったものの、半分以上の距離を自転車に乗り進むことが出来た。 距離6km、歩けば2時間を超えるアプローチに対しチェーンが外れたりなどトラブルがあったが1時間30分ほどで取り付きまで来ることが出来た。 取り付きからは藪漕ぎを交えつつかすかにある踏み後をたどって標高を上げていく。しばらく進み標高550mの辺りからは踏み後は明瞭なものとなった。その踏み後をもとに一つ目のピークである魚止山に向かう。 ※ちなみに魚止山は「新潟100名山+10」にも紹介されているNo.104の山ですよ! 時刻は5時過ぎ、空が徐々に明るくなり始め薄明が訪れる。後ろを振り返ると御神楽岳の陰が美しく見える。 日の出の瞬間はその美しさに3人とも足を止め朝日をを見つめた。 魚止山の山頂直下でそれぞれのペースがばらつき始めたこともあり独りで矢筈岳へ向かう。 魚止山から見える矢筈岳は遠く感じた。あんなところまでたどり着けるのか。という不安を抱えながらも藪に突っ込む。手強い藪が多く思った以上にスピードが落ちてしまった。 いくつかのピークを越え三条市と阿賀町の市境のピークに着くと矢筈岳へ近づいているのが実感できる。 この先の1049mピークまでたどり着くと急な下りが待っていた。しかもめっちゃ藪…! 体を藪につっこみながら下って行ったがここを再び登るのかと思うと大変だ。(すみません、写真ありません) 矢筈岳がとても近く見えるが最後に標高差200mの登り。 雪崩れるような兆候は見られないが日射が強く雪が緩むと危険なので休憩なしに一気に登り切る。 山頂からは川内山塊が一望でき気分は最高潮!しかし風が出ており寒かったので山頂到達の余韻に浸りつつ早めに降り、風の当たらない場所で休憩を取った。 行きに通過した1049mピークの急な下りは今度は登り。一歩進むごとに体やザックに引っかかる藪の対処をしながら登りきる。 雪上にある自分の踏み後をトレースしようとするも雪が緩んできており滑落のリスクなどを考え藪の中を通る場面も。 細かいアップダウンを繰り返しつつ魚止山へ到着し、少し下ったところで再び上田、五味川と合流。 魚止山からの下山は多少の藪がありつつも快適に下山でき車道に辿り着いた。 自転車に乗り車道を下る。傾斜は緩いが下り坂のためスイスイ進み、1時間ほどで車まで戻ってきた。 車道に残る雪も少なく自転車でのアプローチも可能であったが、その反面山に入れば藪が濃くなり進みづらくなる。 今回は奇跡的に?その二つのバランスが取れたタイミングだったと感じた。 積雪状況によりコースタイムが大きく変わるのでビバーク装備も必須である。 残雪期に加え藪で入山者の少ないマイナーな山(マイナーな山の中ではメジャーな部類ではあるが笑)でありケガや道迷いなどのリスクに留意して山行を楽しむのがよいだろう。 登頂日 2021年4月20日 今回のコースタイム (登山レベル、体力レベルに合わせ無理のない行程で計画しましょう。) 室谷洞窟付近2:27~登山道取り付き3:56~魚止山6:20~1049mピーク8:12~矢筈岳9:46~1049mピーク11:13~魚止山13:28~登山道取り付き15:36~室谷洞窟付近16:38
山の情報
| 標高 | 1,257.5m |
|---|---|
| 難易度 (グレーディング) | ★★★★★ |
| 問い合わせ先 | 五泉市・三条市 |